|
教育基本法改悪を先取りする
石原「教育改革」 |
都教組教文部長 滝沢孝一
|
徹底した競争教育・選別教育を、全国に先駆けて乱暴きわまりないやり方で強引にすすめているのが東京の石原「教育改革」です。
■ 成績アップのためには授業を増やせ!
特に、小学校五年生と中学二年生全員を対象にした「一斉学力テスト」と区市ごとの「成績」公表が、破壊的といってよいほどの重大で深刻な問題を子どもと教育に持ち込んでいます。
区や市の教育委員会の中には、ホームページで学校ごとの「成績」を公表して競争をあおり立て、学力テストで一点でも平均点を上げるためには授業時数を増やさなければならないと、一部の教科の授業時間数を無理やり増やしたり、「土曜補習」を強制したり、夏休みを短縮する、朝自習や放課後の勉強内容や授業の重点を指示するなど、子どもと地域、学校の実態を無視した「点取り競争」が一方的におこなわれています。
■ テスト対策、点取り競走に追われる学校
学校現場では「一斉学力テスト」のために、小学五年生と中学二年生の冬休みの宿題が急に増えたり、三学期に入ってからはテスト対策用のプリントばかりやっている学校が現れたり、「一斉学力テスト」のための模擬テスト、模擬模擬テストがおこなわれたり、事前にテスト問題が漏れているなどの噂が飛び交ったり、子どもと学校教育にたいへんな混乱をもたらしています。こうした中、教育委員会が区の平均点を上げるために、成績の悪い子どものテスト用紙は都に提出しなくていいと公的な場所で発言するといった信じられない事態さえ起こっています。
■ 子どもの心を深く傷つける「学テ」
また、「お前の学校は成績最下位だ」、「あんたの市は最悪だ」などとからかわれ、地域の学校には行きたくないと父母に引越しを求めたり、転校をせがむなど、深く心を傷つけられた子どもも少なくありません。
最近、不動産の広告チラシには、「一斉学力テスト」の平均点のよい学校区では「○○学校区です」という言葉がキャッチフレーズになっています。学校選択の自由制のもとで「一斉学力テスト」の「成績」公表がおこなわれればどうなるか。東京の区市の中には「成績上位校」には新入生が集中し教室がパンク状況、その一方で新入生が極端に少ない学校が生まれています。数えるばかりの新入生を迎えてのさみしい入学式。これがどれほど子どもの心を傷つけているか、想像するに余りあります。
■ ねらいは一つ
学校教育が子どもの中に「勝ち組」「負け組」を意図的につくり出し、選り分ける。「愛国心」教育と並んで、教育基本法改悪のねらいの一つがこうした競争・選別教育のシステムづくりにほかなりません。
石原「教育改革」の子どもいじめ、学校破壊を許さないとりくみは、教育基本法の改悪を許さない闘いであり、また、教育基本法の改悪を許さない闘いは、東京の子どもと教育を石原「教育改革」から守る闘いです。
子どもを人間として大切にしない、石原「教育改革」に不安や怒りが急速に広がっています。子どもをまん中にみんなで手をつなぎ、幾重もの輪で石原都政を包囲していく決意です。
|
| ▲上へ |
|